うちの子もそろそろやるんですが、食べたくないものを口の前に持っていくと、首を横に動かして逃げるんですよね。それを見ていて思ったのですが、多くの文化で横方向の首振りがNOを意味するのは、この行動に由来しているのでは?
かるく調べてみたところ、そのような仮説は確かにあるとWikipediaにも書かれていました。
記録にあるかぎり最初に言い出したのはチャールズ・ダーウィン。へえ。そして割と最近の論文もあるらしい。読みたいが忙しいのでConclusionだけ目を通してみた。
結論の要約
この仮説の妥当性を判断するために、そこから予測できそうな4つの事柄が実際に認められるかをこの論文は検討している。
- 首を振る動作が世界中のほとんどの文化で見られるはずであること
- この動作が非常に早い時期に習得されるはずであること
- 生まれつき聴覚および視覚に障害を持つ個人にも見られるはずであること
- 人間と同様に授乳を受ける他の哺乳類にも見られるはずであること
1と2は例外はあれど概ね認められる。3と4はデータに乏しくどちらとも言い難い。3について、障害を持つ個人も否定の首振りをするが社会から学習したものである可能性を排除できない。4について、人間以外の霊長類も横向きの首振りジェスチャーを利用するが、それが意味するところは、否定の場合も否定でない場合もあるし、明らかにされていないケースもある。
全体としては、この仮説について、さらなる研究が必要としつつも、ゆるめに支持している。という感じ?